東アジア・中央アジア史 高校世界史

【世界史】中国史をマンガみたいに超速攻略!②春秋戦国編

この記事は約8分で読めます。

 

 

つづいて第二部、

漫画『キングダム』の世界に連なる群雄割拠の時代、

春秋戦国時代です。

 

ちなみに名前の元ネタは、

『春秋』(あの孔子によるもの)と

『戦国策』という書物です。

 

マロ
マロ

どーせ何十年かすればまた新しい王朝がでてくるにゃ

 

ヤマ
ヤマ

550年も戦乱が続いたよ⭐

 

日本でいえば、

応仁の乱(1467)からずーーっと今(2020)まで

戦国時代が続いたようなものですから、おそろしい・・

 

春秋時代(前770~前403)

 

このころは

①周王の権威が多少残ってる

②諸侯はその権威を利用し、

尊王攘夷(周王を尊び異民族を追い払う)という

タテマエでやりたい放題

という状況でした。

 

そして諸侯の中で強大なものは覇者とよばれ、

とくにトップ5春秋の五覇とされます。

 

ただ、漫画のキャラの強さランキングでも意見が分かれるように、

これも斉の桓公晋の文公以外の3人は、諸説ありです。

 

中国の真ん中らへん(中原といいます)の諸侯は

「尊王攘夷」のタテマエを用いますが、

 

中原と文化が異なるの方の諸侯は、

 周王ガン無視で「王」の称号も名乗ります。

 

やがて、強国のが3つに分裂(韓・魏・趙)すると、

そこからは戦国時代とよばれるようになります。 

 

戦国時代(前403~前221)

 

戦国時代になると、

①もはや周の権威はゼロ

②諸侯は実力により潰しあい

となります。

 

そして、

長きにわたる苛烈な戦いの末に生き残った7国が、

戦国の七雄とよばれます。

 

それは、さっきの韓・魏・趙と、

あとは楚・斉・燕です。

 

このなかで最強だったのは(都:咸陽かんよう)です。

 

血縁よりも実力!の世の中で、有能な人間はバンバン活躍し、

諸子百家とよばれますが、

 

そのなかの一人、

法家(法のプロ)の商鞅しょうおう

秦を改革し、強大化させます。

 

マロ
マロ

商鞅・・大したやつだにゃ・・

 

秦が強大になると、

縦横家(戦略のプロ)の蘇秦という人のアイデアで、

ほかの6国がすべて同盟して

秦に対抗します。(合従策がっしょうさく

 

これに対して秦の縦横家の張儀は、

他国ひとつひとつと個別に同盟して、6国を崩すという

連衡策れんこうさくをとり、秦を救います。

 

そして、最強国・秦の王として即位したせいが、

前221年中国を統一します。

 

マロ
マロ

この過程はめちゃくちゃ面白いから、

ぜひ漫画『キングダム』を読んでみてにゃ

 

春秋戦国時代の社会・文化

 

550年間もあったので、いろんな変化が起こりました。

 

社会・経済

 

殷後期に出てきた金属、覚えてますか?

そう、青銅器。 

この時代にはさらに、鉄器が使われます。

 

ただ武器に使えるレベルではなかったので、

主に農具として使われました。

 

くわえて、牛に鉄製の道具を引かせる牛耕🐄も広まりました。

 

道具が良くなれば、生産量がふえ、

すると農民は自立していきました。

 

それまではたいした生産ができなかったために自立できず、

仕方なく血縁にたよって団結してたというわけです。

 

そして、

 

鉄製農具・牛耕→農業生産がふえる

 

→農民自立商品がふえる

 

土地の私有貨幣が出回る(青銅の貨幣)

 

という流れになります。

 

青銅の貨幣は、

布銭ふせん刀銭蟻鼻銭環銭

の四種類です。

 

布銭は韓・魏・趙で、

刀銭は燕・斉で、

蟻鼻銭はで、

環銭は戦国末期各地でつかわれました。

 

マロ
マロ

おぼえきれないにゃ

 

ヤマ
ヤマ

よし、こうやって覚えよう

 

中国の北西銭の韓・魏・趙、

北東銭の燕・斉、

鼻銭の楚でしたから、

 

  

蟻(アリ)

という配置です。

 

布刀、アリ、布刀、アリ、布刀、アリ、・・・

 

 

はい、両方ともアリに見えてきましたね!

 

マロ
マロ

え、そうかにゃ・・?

 

ヤマ
ヤマ

みえてきましたね

 

ともあれ、この時代、

商業は栄え、商人も栄え、

斉の都:臨淄りんしはとくに栄えました。

 

文化

 

さっき言った通り、

実力主義の中で諸子百家が活躍しました。

 

ギュッとまとめると、下の9種類。

 

①儒家②墨家③道家④法家(法のプロ)

 

名家(論理のプロ)兵家(軍事のプロ)

 

縦横家(戦略のプロ)農家(農業のプロ)

 

陰陽家(占いのプロ)

 

戦乱の世なだけあって、

国を強くして戦いに勝つのに必要そうな専門家が多いですね。

 

⑤名家は公孫竜、⑥兵家は孫武、⑨は雛衍すうえんが有名。

 

⑦は、そう。蘇秦張儀ですね。

 

①~④についてこれから解説します。

 

儒家

 

孔子がはじめました。

『論語』は有名ですね。

 

孔子はとにかくが大好き。

周のを理想とし、を強調。

周が重んじた血縁も重んじます。

 

「周の周公のころは王に徳があって良かった・・」と

徳治主義(徳の良さで人々を治めようという考え方)を唱えます。

 

そして、孔子の弟子の孟子もうし荀子じゅんしは、

どちらも孔子の弟子なだけあってを重んじましたが、

  

孟子は性善説(人間みんな根はいいやつ)

荀子は性悪説(人間みんな根はだめなやつ)

という真逆のことを唱えました。

 

儒家の教えは儒教として大いに広まりました。

だがそのぶん、アンチもでてきます。

 

それが墨家道家です。

 

墨家

 

墨子がはじめました。

 

「孔子は血縁によって差別している!」と

無差別の愛兼愛を強調し、

 

「みんなで助け合い(交利)、戦わないようにしよう(非攻)」

と説きました。

 

道家

 

「孔子の言うことは人為的で自然と合わない。

人為的なことをしたりせず、自然のままに生きようよ」という

無為自然を説きました。

 

老子荘子がはじめたので、老荘思想といいます。

 

法家

 

実力主義の戦国時代に、

孔子の徳治主義は現実に合わん!ということで出てきたのが法家です。

 

性悪説のもと、

「悪しき存在である人間は、

で縛らないとどうにもならない!」

という法治主義を唱えました。

 

商鞅の後にも、韓非かんぴ李斯りしが出ました。

 

秦の末路

 

秦王の政は統一後、「皇帝」光り輝く神⭐の意味)になります。

 

はじめての皇帝だから、

始皇帝です。

 

始皇帝は統一後さらに、

北の遊牧民の匈奴蒙恬もうてんに撃退させ、

匈奴対策として万里の長城🏰を整えます。

 

南にも攻めて、南海など3郡をおきました。

 

こうした大帝国を築いた始皇帝が

国内でやったことを一言でいうと、

中央集権化

です。

 

これは、ざっくり言えば、

「俺にもっとチカラをよこせ!」

というもの。

 

始皇帝はさっき言った李斯のアドバイスのもと、

 

郡県制

 

度量衡・貨幣(半両銭)・文字の統一

 

焚書・坑儒

 

を行いました。

 

これすべて中央集権化のためです。

 

まず①は、

「中国全部、秦の基準で区分けしなおして、

それぞれに秦の息のかかった新しい責任者をおくるぞ」

というもの。

 

②今の日本の通貨単位は「円」ですが、

これがいくつもあったら大変ですよね。

だから始皇帝も貨幣などを統一しました。

 

便利な反面、始皇帝の基準でなんでも決まってるんだから、

勢威はそれはそれは大きくなります。

 

ちなみに銭といえば、

〇のなかにの形をイメージすると思うのですが、

半両銭はその元ネタです。

 

③気に入らない本はすべて燃やすし、

儒家が気に食わないから生き埋めにしてやる!

というもの。

 

うん、こわい⭐

 

 

①~③って、一見暴虐なようですが、

反対勢力を潰すうえでは合理的でもあります。

 

まさに、仁や礼による儒家の徳治主義ではなく、

厳格さによる李斯ら法家の法治主義を実践している。

 

こうして強大化した秦、

じつはシナ=CHINAの由来でもあります。

それだけ秦の威勢がすごかったということです。

 

こうして、秦は末永く続きました。めでたしめでたし。

 

 

 

とはいかず、

統一からなんとわずか15年で滅びます。

 

マロ
マロ

550年もかかったのににゃ・・

 

厳しく急激な改革と、

戦争や大土木工事による負担が反発を招くなか、

 

始皇帝が永遠の命を求めて

水銀を飲みすぎたせいで亡くなると、(えっ)

 

陳勝・呉広の乱がおき、

それをきっかけとした大反乱により秦は滅びました。

 

次号、中国の代名詞となった「漢の中の漢」、「漢」編!

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