世界史の法則 大学受験 高校世界史

【世界史】世界史の法則!①貨幣経済による貧富の差の拡大

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こんにちは。ヤマです。

 

この「世界史の法則」シリーズでは、

世界史に登場する様々な事象に

一貫する法則

猫でもわかるようにまとめるシリーズです。

 

世界史は暗記だと思っている人はいませんか?

それは「半分」間違いです!

 

世界史は

たしかに膨大な暗記が必須の科目ですが、

それだけでは不十分なのです。

 

すなわち、暗記に加え、

個々の出来事をつなぐロジックまでも

理解しなければならないのです。

 

これは、ほんとに大変です。

でも一方で、

「世界史には法則がある」と聞くと

ちょっと楽しそうじゃないですか?

 

本シリーズをつうじて、

「暗記ではない世界史」の面白さ

存分に味わってください!

 

その法則の一つが

「貨幣経済が浸透すると貧富の差が拡大する」

です。

 

貨幣経済

 

貨幣経済とはなにか

 

まずそもそも

「貨幣経済」

とはなんでしょうか。

 

それは、

物々交換の代わりに、

「貨幣」を媒介として商品を交換している

という経済システムのことです。

 

そして、「貨幣経済の浸透」とは、

「いままで貨幣を用いていなかった人々が

どんどん貨幣を用いるようになっていくこと」

です。 

 

ではでは、その「貨幣」とはなにか

 

それは、「3つの機能」をもつものなのです。

貨幣の機能

 

貨幣の持つ3つの機能とは、

 

①価値保存

②価値尺度

③交換

 

の3機能のことです。

 

いまからこの3つを

チョコレート🍫を例に解説します。

 

価値保存機能

 

想像してみてください。

 

あるところに、🍫を大量生産できる

Mという人がいました。

 

その人は

🍫を1日1万個つくることができます。

 

つまり1年で🍫365万個

10年で🍫3650万個つくれます。

 

さて、この大量の🍫、どうしますか?

毎日🍫ばかり食べるわけにもいかないので

当然売りますよね。

 

もし1個100円なら

1日100万円、10年で36.5億円の売上です。

 

マロ
マロ

うらやましいにゃ!!

 

ではもし、貨幣が無くなったらどうでしょうか。

毎日毎日🍫を1万個も作るのですから、

本来なら貨幣と交換して財産にできるはずの🍫が

どんどん腐ってしまいますよね。

 

なんとかして物々交換でしのいだとしても、

家が交換物で一杯のゴミ屋敷になってしまったり、

肝心の交換物が壊れてしまったりもします。

 

 

さらに、相続の際に、

貨幣がある世界のMさんなら

子孫に多大な遺産を残せるでしょうが、

 

大量の🍫と雑貨を残されても

ありがた迷惑なだけでしょう。

 

このように、貨幣には

財産を保存するのに極めて便利なのです。

 

価値尺度機能

 

次に価値表示です。

 

🍫に好き嫌いがあるように、

あらゆるものは人によって価値が異なります

 

また、同じ人でも、

喉がカラカラの時とお腹がタプタプの時とで

飲料水の価値が変わるように、

状況が異なれば価値も異なるのです。

 

ではMさんの🍫の価値をどう表しますか?

 

「〇〇さんが〇〇の時には〇〇を〇個と交換・・」

のように、毎回毎回決めますか?

 

そうです。「貨幣」という統一的な基準

「〇〇円」と示すほうが

圧倒的に便利ですよね。

 

さらに、

「うーーん、🍫1個にトマト🍅は釣り合わないなあ・・

🍫1個には、🍅0.87個ぐらいしかあげたくないなあ」

 

などというきわどい状況のときも、

🍫は87円、🍅は100円

としておけば、

🍅を87:13に切り刻まなくても済みますよね。

 

このように、貨幣は

価値表示における基準としても

メチャクチャ便利なのです。

 

交換機能

 

物々交換の場合、交換物が腐ったり壊れたり

かさばったり重くなったりして、

大量交換や遠隔地との交換に支障がでてしまいます。

 

🍫だって、人力で大量に運んだらすぐ割れてしまいそうですし、

クーラーボックスのない時代の夏場ならば

すぐに溶けてしまうでしょう。

また、たとえば10人で計35680円の飲み会をした際、

貨幣さえあれば1人3568円出せば済みますが、

物々交換の世界だとそうはいかないでしょう

 

「飲み屋がどんな物が欲しいか」「そのうち誰がどれなら持参できるか」

「🍫35.68個分ってどうやって渡すのか」

などなど、問題山積です。

 

こうした流通における様々な悩みも、

壊れず溶けずかさばらず軽い「貨幣」さえあれば

すべて解決なのです。

 

このように、

貨幣があることで、商品を交換するさいの流通

非常に円滑になるのです。

 

貨幣による貧富の差の拡大

 

交換サイクルの加速

 

貨幣が登場すれば、

主にその交換機能・価値尺度機能により、

 

まず経済活動そのものが

圧倒的にスムーズに行えるようになりますから、

 

商品・サービスの交換サイクルも

圧倒的に高回転になります。

 

たとえば富豪と貧民がおこなう経済活動において

(富豪の方が資本やらパイプやらでいろいろ有利ですから)

1回あたり3000円の所得格差が生まれるとしましょう。

 

すると、

1か月3回の物々交換ならば9000円しか差がつきませんが、

1か月に10回、20回・・と貨幣によりサイクルが回れば、

3万円、6万円・・どんどん格差が拡大していくでしょう。

 

貯金

 

さらに、

貨幣の価値保存機能によって、

富豪はため込んだ財産を

現物ではなく「貯金」として

手軽に・無限にため込むことができてしまい、

どんどん格差を広げていくのです。

 

金融と増殖

 

また、やがて

(もともと媒介物にすぎなかった)貨幣そのものを扱う

金融業高利貸しなど)が生まれれば、

貨幣は数字の世界において、勝手にどんどん膨れ上がっていきます。

 

たとえばAさんがBさんに年利2割1万円を貸したとしましょう。

4年後、AさんはBさんから約2万円をもらう権利を有します。

Aさんはこうして儲けた1万円を、こんどはCさんに貸しました。

 

さらに4年後、AさんはB・Cそれぞれから1万円儲けられるので、

こんどは新たにDさんEさんの二人に貸すことができます。

 

これを繰り返すとどうなるでしょう。

もともとも富は1万円なのに、

いつの間にか何十万もの大金に成りかわるのです。

 

貨幣のない世界の🍫屋のMさんには

こんなことはできませんよね。

 

こうして、貨幣経済では富者はますます富者になり、

貧者は虐げられるのです。

 

貨幣の自己目的化

  

これだけ貨幣が便利だと、

やがて

(具体的に〇〇が欲しいからその手段として)貨幣がほしい」

ではなく、

(なにが欲しいとか特にないけど、とりあえず)貨幣がほしい」

という状態になります。

 

このように、本来交換のための手段にすぎなかた貨幣が

目的そのものにすり替わることを

「貨幣の自己目的化」とよびます。

 

この貨幣の自己目的化によって

貨幣を追い求める人間の欲望には際限が無くなり

富者は青天井に富を追い求め、

ますます格差を拡大させるのです。

 

富者の少数化と貧者の多数化

 

これだけ富を集中させる人間が現れると、

その何倍もの人間が割を食うことになってしまいます。

 

たとえばAさん1人の富が10→100になれば、

20人もの富がそれぞれ10→5になるのです。

 

Bさん1人の富が10→1000になれば、

110人もの富がそれぞれ10→1になるのです。

 

この格差が

貨幣の保存機能によって残存してしまうので、

富者は少数化し、貧者は多数化していくのです。

まとめ:貨幣経済による貧富の差の拡大

 

まとめましょう。

 

貨幣には

価値保存・価値尺度・交換

の3機能があり、

 

その貨幣経済活動において浸透することによって、

 

交換サイクルの加速

②貯金

③金融と増殖

④貨幣の自己目的化

⑤富者の少数化と貧者の多数化

 

をつうじて、

貧富の差をエゲつないくらい拡大させるのです。

 

貨幣はたしかにきわめて便利なものですが、

素朴な物々交換の頃にはなかった悲劇も伴う

諸刃の剣なのです。

 

さあ、これでよーく分かりましたね。

 

貨幣経済の浸透→貧富の差の拡大

 

という世界史の法則①

攻略完了です!

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